起きすぎだったわ。
 
ということは置いておいて。
久々に本のお話。
やっと読めたので。「赤緑黒白」。

最初のほうはともかく、途中はあいかわらずのなんというか森さん思考炸裂!というか。
でもやっぱり、いざ書かれてみると、そういやそうだよな、と思うことも色々あったりもして、一体私はミステリーを読んでいるのかなんなのか、たまにわからなくなることもしばしば。
相変わらず、人が無駄に殺されたり、そこに無理矢理なトリックを作り出したり、それを見破った探偵がみんなを集めてトークショーというような、ミステリー特有の話運びが私は好きではないけれど。
それでもやっぱり、森さんの話は何故か好きだ。
訳が分からないところもたくさんあるし、読み終わってもすっきりしないことなんて、そりゃあもう数え切れないくらいある。
時間を忘れて読むことができる、ただそのとても長い一瞬の心地よさが私は好きなの。

そしてそれとなく予想していたことだけど(「捻れ屋敷」を読んだとき辺りから?)最後の最後でその予想を大幅にうわまわるびっくりがあった。
まさかそこまで持ってくるとは。

はっきり言って、VよりもS&Mのほうが私は断然好きだった。
それは犀川先生がすてきだったからというただそれだけだったのかもしれないけど。
Vを読んでいるのが辛いことも時にはあった気がする。
先が気になるから頑張って読んではいたけれど。
各務亜希良誰だよ!って未だに思ったりするしね。
でも今回の一冊で、何も解決はしていないのに、不思議とすっきりな読後感を味わえちゃってる自分もいる。
保呂草さんがどこに引っ越しちゃたのかとか、そしてもう出てこないのかとか、まだまだ気になることはたくさんあるし。
これで完結ってまじかよ!という気持ちはかなり大きいんだけど。
それなのにすっきり感があるっていう、このパラドクス加減がおもしろい。

それでもやっぱり次のシリーズが気になるところだけど‥‥‥。

V完結記念に、もう一度「F」から読み始めようとしたら、Fがどこかに行ってしまっていることに気付いてちょっとショック。
こないだまで3冊ほど並んでた古本屋さんに寄ったら、なぜか全部売り切れで更にショック。
新書じゃなくて文庫が欲しいのに‥‥‥。

これはとりあえず平家物語を読み進めなさいという神様の思し召しでしょうか。
でもそんな平家物語もちゃんと3巻まで進んでいます。
うん、おもしろい。
日本語のダジャレの原点は掛詞に始まるのかも。
まだまだ義経とか義仲とか、有名どころの人は全然出てこないけど、歴史と虚構のまざりぐあいが素敵だ。
あと平重盛がかなりすごい。
こんな完璧人間いないってばさ!!

これからは「オペラ座の怪人」を並行して読まなければ‥‥‥。
 
 
satierre@hotmail.com

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